農林中央金庫
農林漁業の金融は、農林中央金庫を中心とする農協系統が行っており、いわゆる制度金融でした。農林漁業金融公庫を通じる低利資金の供給も系統を利用しで行われています。農林中金は供米代金などを扱い、農協より集まった頂金の系統内融通と、関連産業や一般全融市場などへ運用するのが建前であり、主として短期の資金を扱います。農林漁業金融公庫は農林関係の制産金融機関で、土地改良、漁港、林道開設、自作農創設維持などのために低利長期資金を貸出す金融機関です。しかし金融公庫は中全の窓口を通してその業務を行っていましたが、その組織が整ってきたこと、貸付けの対象が大きなものが現われることによって、独立る傾向を示していました。農協系統は単位組合い、都道府県信用連合会、農林中金という三段階になっていたために、資金のコストが高くなり、低利では貸出せないということとなりました。その結果として低利での貸付が比較的に少なく、余裕金などの運用を一般経済界に求めることが多くなってきていました。それによる農林漁業金融の穴を農林漁業金融公庫の資金がうめている形になっていました。

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