食糧自給率

食料自給率は国内消費食料のうち国内生産でまかなっていた割合で、たとえば小麦は10%の自給率、米は100%以上。昭和35年の総合自給率は76%と農林省で計算しています。価格によるかカロリーによるかで違った数で表わされます。畜産物などの飼料まで遡って計算すれば、日本の食料自給率は低い数字で表わされます。食料自給率の国際比較はだいたいイギリスは60%、ドイツ六70%、フランス100%、EC全体としては90%とされています。日本の総合自給率は、昭和35年には90%でしたが、急速に低下して、農業人口率の低下とともに、農業疎外の指標となっていました。貿易自由化、関税一括引下げの波のなかで食料自給率は低下したのでした。この食料自給率をはさんで農業団体と財界の意見が衝突するのは、一つは食料の国内生産を強化しようとするのに対し他方は重化学工業製品輸出のための農産物輸入の増加を利とする利害関係の対立からでした。

お金と農業環境

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